二十年に一度の伊勢市の伊勢神宮の式年遷宮で、社殿の建て替えとともに、
一新して神前に納める「御装束神宝(おんしょうぞくしんぽう)」の
新たな複製品の展示が二十九日、伊勢神宮外宮(げくう)にある
展示施設「せんぐう館」で始まった。
御装束神宝は遷宮に合わせて調製する神様の衣服や服飾品、調度品。
七百十四種、千五百七十六点ある。
複製品は、御装束神宝を手掛ける職人が本物と全く同じ材料と技術で
仕上げた「調製工程品」。
正確に技を受け継ぐ資料として、今回の遷宮から作られるようになった。
せんぐう館では昨年四月の開館以来、太刀など約百点の複製品を常設展示。
今回、展示を一新した。
古代の馬具を付けた馬の木彫「鶴斑毛御彫馬(つるぶちげのおんえりうま)」や、
太刀を下げるのに使う組みひもの帯「唐組平緒(からくみひらお)」、
御装束神宝に使う布などの特徴・制作過程が分かる工程品計百点が並ぶ。
せんぐう館学芸員の深田一郎さん(41)は
「伝統の技と、神様のために最高のものを作るという職人の思いが生み出す品を
間近で見てほしい」と話している。
今後も随時展示を入れ替え、多くの工程品を公開する予定。
ソース(
中日新聞)
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