鳥羽市は、伊勢エビの干物で観光PRに乗り出す。
漁業が盛んな地元の干す文化を特産の高級食材にも応用し、意外性を狙う。
市内の鳥羽マリンターミナルで十五日、試作品を関係者に発表した。
市は伊勢市の伊勢神宮で今秋ある式年遷宮に向け、「祝い」「海女」を題材に
誘客事業を進めている。
その一環として、縁起の良い食材・伊勢エビの干物作りを昨年から試している
地元の離島・菅島の菅島旅館組合の活動に着目、後押しを決めた。
組合は現在、干物の味わいや見栄え、長期保存の観点から研究を重ねている。
会場で、この日提供されたのは、半割にしてから塩水へコンブとともに漬けた後、
一夜干しし、火を通した伊勢エビ。
木田久主一市長らが試食した。
松村裕之組合長(47)は「ただ焼いた伊勢エビとは違う食感や凝縮された
味わいに自分たちも驚いている。
多くの人に食べてもらうため研究を続けたい」と話した。
市は作り方が確立した後、観光客に振る舞ったりするための千匹を
新年度に地元業者へ発注する計画。秋に一斉に干してもらい、
作業風景も観光資源として売り込む考えだ。
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20130116/CK2013011602000024.html
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