出世魚のボラを、包丁と箸を使い、直接手を触れることなくさばく「盤(ばん)の魚神事」が
十一日、志摩市浜島町浜島の浜島宇気比(うけひ)神社であった。
手を触れずにさばくことで魚を清め、大漁と海上や家内の安全を祈願する。
古くから伝わる新春の地域伝統行事。
ボラをさばく役を地元の井上家が世襲しており、井上伴大(ばんだい)さん(47)が、
かみしも姿で右手に包丁、左手に箸を持ち、体長五〇センチほどのボラをさばいていった。
大勢の住民らがカメラを構えるなどして見守る中、井上さんは鮮やかな手さばきで
ボラを三枚におろして切り身に。
元の魚の形になるよう並べて、頭と尾を立てて整えると、参列者たちから拍手が起こった。
この切り身は縁起物とされており、紙に包んで参列者たちに配られた。
続いて弓引き神事があり、ともに浜島中学校二年の山崎成(しげる)君(13)と
浜口慎太郎君(13)が、力強く矢を放った。
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20130112/CK2013011202000005.html
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