紀勢自動車道海山インターチェンジ(IC)-尾鷲北IC間が昨年三月に開通後、
尾鷲市坂場町周辺の国道42号の交通量が減少した。
この影響でコンビニ店が移転するなど商業環境が悪化したが、
国道沿いのミカン販売店「西村みかん店」は地元の人や釣り客らに支えられ、
地域の特産品販売を続けている。
利用者からは「新鮮で値段も手ごろ」と好評だ。
経営しているのは同町の西村貞利さん(78)。
国道に面した自宅隣に十年前、コンビニ店が開業した際、
市内や御浜町のミカン農家から無人市設置の要望があり、
敷地に販売用の小屋を建てた。
ところが無人市ではミカンの盗難が相次ぎ、西村さんは常駐するため
約二十平方メートルの店舗を建設。
大工を引退して本格的に営業を始めた。
無人市を通して交流のあったミカン農家のつてを頼りに、
仕入れ先を開拓。
商品は週に一、二回、早朝に御浜町で仕入れる。
営業期間は九~三月中旬まで。
店頭には温州ミカン、ポンカン、デコポンなどが並ぶ。
一キロ二百二十~四百円で提供。
自宅菜園で収穫したハクサイなども販売している。
国道42号の車の往来が減ったことに西村さんは
「交通事情が変わって少し客が減り、心配したが、
毎日お客さんが来てくれるのがうれしい。
いつまで続けられるか不安はあるが、
お客さんと話しをしているだけで元気が出てくる」と
健闘している。
問い合わせは
西村みかん店=電0597(22)1156=へ。http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20130127/CK2013012702000010.html
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