
【茶葉を手もみで製茶する保存会の会員ら=大台町栃原の県茶業研究室大台駐在で】
写真=伊勢新聞
三重県茶業会議所(中嶋正会頭)は十七日、大台町栃原の県茶業研究室大台町駐在で新茶葉を使った「新茶初もみ会」を開き、県手もみ茶技術伝承保存会(中森慰会長)の会員ら約二十人が、伝統の手もみ技術で製茶に臨んだ。
四月下旬―五月中旬の新茶の季節到来に先駆けて、日ごろの感謝と豊作を祈願して伊勢神宮へと奉納するための茶葉を製茶する恒例行事。県が発祥の地とされる手もみの伝統技術「片手葉揃(そろ)いもみ手法」の継承を兼ね、十一年前から毎年手もみで製茶を続けている。
会員らは、同町内のハウスで収穫後に蒸した茶葉約六キロを焙炉(ほいろ)と呼ばれる乾燥用の台の上に広げ、手でもみながら水分を落とし、細長く成型するまでの工程に取り組み、約四―五時間かけて製茶した。
保存会の中森会長(64)は、「水色は薄いが奥深い本来の味を出せるのが手もみ。今年は冬の寒さに加えてほどよく雨も降り、良い出来になる」と話した。
製茶された茶葉は二十三日に伊勢神宮内宮に奉納する予定という。
ソース(伊勢新聞)
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