近鉄は十九日、伊勢市吹上一丁目の伊勢市駅北口の新たな駅舎との
駅前広場の上屋の完成除幕式を開いた。
駅舎は六十年ぶりに改築し、鉄骨造り二階建てとなった。
これに隣接して、待ち合わせに便利な屋根付きスペースができ、
利便性が向上した。
新駅舎は二階建てで建築面積七十七平方メートル。
一階に改札と券売機を設置し、建物内は駅務に使用する。
昨年十二月から工事を始め今年五月に完成し、供用されている。
改築費は八千九百万円。
また、旧駅舎のあった隣接地は今後、駅前広場の一部と位置付け、
市が管理する。
歩道から階段やスロープで一・二メートル上がった場所に今月、
建築面積四十七平方メートルの上屋が完成した。
工事費は一千三百万円で市が約三分の二を負担した。
いずれも鉄骨造りだが、切り妻屋根で木造風の外観となっている。
式には同社と市、建設業者らが参列し、新たな駅名標を除幕。
地元吹上町の奉献団有志が木遣(や)りで祝福した。
桑原克仁同社鉄道事業本部名古屋輸送統括部施設部長は、
解体された木造平屋の旧駅舎が、第五十九回神宮式年遷宮の
あった六十年前の昭和二十八年にできたのを踏まえて、
「六十年後まで、皆さんが安心してこの駅を利用いただけるよう頑張りたい」と
述べた。
ソース(
伊勢新聞)
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