国の重要無形民俗文化財「安乗の人形芝居」(安乗文楽)が十六日、
三重県志摩市阿児町の安乗神社で始まった。
地元の保存会のメンバーや小中学生合わせて約八十人が、生きているかの
ように人形を操り、義理人情を表現した。

写真=中日新聞
大人顔負けの巧みな人形さばきで「鎌倉三代記」を演じる
安乗中文楽クラブの生徒たち=志摩市の安乗神社で
十七日まで。
安土桃山時代に始まった芸能の上演が変遷を重ね、現在の形になったと伝わる。
地元の保存会や小中学生たちが毎年、神社の秋季祭礼で奉納している。
十五日からの予定だったが、台風18号のため順延された。
初日は、地元の安乗小学校四~六年生の三十六人が人形劇「勧進帳」、
安乗中学校文楽クラブの十七人が「鎌倉三代記」三浦之助母別れの段、
保存会が「艶容女舞衣(あですがたおんなまいぎぬ)」酒屋の段など二本を熱演。
三人で息を合わせて一体の人形を操り、人間の心の機微を豊かに表現し、
会場から大きな拍手を浴びた。
十七日は午後六時半から、保存会が三本を披露する。
ソース(
中日新聞)
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