伊勢神宮の祭祀(さいし)をつかさどった未婚の皇女・斎王をしのぶ
「第三十一回斎王まつり」が一、二の両日、三重県明和町竹川の
斎宮歴史博物館周辺で開かれた。

二日は都から伊勢に向かう斎王の行列を再現する「斎王群行」が沿道の人々を
魅了した。
ことしの斎王役に選ばれたのは、福島県出身で三重県四日市市在住の会社員、
古川みゆきさん(26)。
華やかな十二単(ひとえ)を身にまとい、伊勢神宮への出発前に身を清める
「禊(みそぎ)の儀」や、父親の天皇に別れの言葉を述べる
「発遣の儀」を、上園芝生広場で執り行った。
この後、斎王は「葱華輦(そうかれん)」と呼ばれるこしに乗り、
子供斎王役の鈴鹿市立旭が丘小六年、神農ありささんら総勢約百二十人と共に、
芝生広場を出発。同博物館までの約一・七キロを、約一時間かけて練り歩いた。
沿道には大勢の見物客が詰め掛け、行列を見守った。
一行が同博物館に到着すると、伊勢国司が斎王を出迎える「社頭の儀」や
記念撮影会などがあり、多くのカメラマンでにぎわっていた。
まつりでは地場産品などを販売する「斎王市」もあり、二日間で約三万人
(実行委員会発表)が訪れたという。
ソース(
伊勢新聞)
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