新穀を神に供える伊勢神宮の神嘗(かんなめ)祭に合わせて、
市民や崇敬者が、稲の初穂を奉曳車(ほうえいしゃ)に載せて
引く恒例の行事「初穂曳(はつほびき)」(伊勢神宮奉仕会主催)が
十五日、伊勢市の伊勢神宮外宮前の県道鳥羽松阪線などであった。
雨の市街地に、「エンヤー」と元気な掛け声が響いた。
地元住民、全国各地からの特別神領民、皇學館大学生ら
計約二千四百人が、三台の奉曳車に分かれて引き綱を持ち、
外宮までの一キロ余りの道のりを練った。
あいにくの雨で初穂はビニールシートで覆われ、
かっぱ姿の引き手が目立ったが、綱を挟んで押し合ったり、
綱を持ち上げたりと、楽しむ光景が見られた。
外宮北御門口側で車を止め、各自が初穂を持って参道を歩き、
五丈殿に納めた。
平松隆太伊勢神宮奉仕会青年部顧問(49)は、二番車の奉納を終えて、
「お清めの雨の中、無事に納めることができた。
六十二回目の遷宮を迎えて初めてとなり、六十三回目につなげていきたい」と
あいさつした。
ソース(
伊勢新聞)
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