伊勢市の自宅で同居の元妻=当時(35)=を暴行し死亡させたとして
傷害致死罪に問われた無職大形和美被告(34)の裁判員裁判で、
津地裁は19日、弁護側が任意性を争う供述調書を証拠採用した。
検察側は任意性立証のために取り調べの一部を録画したDVD映像を提出し、
県内の刑事裁判の法廷で初めて再生された。
再生された映像は、検事が「私の暴力で妻を死なせた」と被告が犯行を認めた
供述調書を読み聞かせた1時間で、傍聴席には音声のみが流れた。
調書の任意性に関し、前日までの公判で検察側が「被告の主張は一貫している。
取り調べは適正だった」と主張。弁護側は「調書は検事が押しつけた内容。
録画は一部で任意性を判断するには不十分」と反論していた。
起訴状によると大形被告は2010年7月、自宅アパートで口論の末、
元妻の顔を殴るなどしてくも膜下出血で死なせたとされる。
大形被告は「顔面を1度殴ったが、暴行と死に因果関係はない」と
起訴内容を一部否認している。
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