季節性インフルエンザの患者数が県内で例年以上のペースで増えている。
1医療機関あたりの患者数は既に20人を超え、警報レベルの30人に近づく。
今後さらに増加することも予想されており、県は注意を呼び掛けている。
県健康危機管理室によると、今冬は昨年11月末からインフルエンザが増え始めた。
県内では72カ所の医療機関で定点調査を実施。47週(昨年11月21日~27日)時点で
1・1人となり、流行期に入った目安の「1人」を上回った。
1人を超えたのが2011年1月に入ってからだった昨季と比べると、
今冬は早い時期から増加し始めたといえる。
今冬はその後も患者数が増え、51週(昨年12月19日~25日)には13・3人と
注意報レベルの「10人」を突破。
今年1月に入り、2週(今月9日~15日)現在で21・9人となっている。
全国的にみると、今冬は東海3県で特に流行が顕著だ。
厚生労働省がホームページで公表しているデータによると、2週(9日~15日)現在では
岐阜県が23・82人、愛知県が22・63人、三重県が21・92人と
全国都道府県別の1位から3位を占めた。
三重県健康危機管理室の担当者は「理由は分からない」と首をひねるが
「電車などで人が移動するので、拡散する可能性もあるのでは」と推測する。
同室によると、今冬は「A香港型」が主流となっているが
第2週に「B型」の症例も見つかった。
担当者は「毎年、インフルエンザは複数の型が流行するので、
今後も引き続き注意が必要だ」と指摘。
「外出時にマスクを着用し、うがいや手洗いを必ず行うなど日ごろの対策が
大切だ」と呼び掛けている。
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