伊勢市宇治館町の伊勢神宮内宮で二十四日、
第六十二回神宮式年遷宮の諸祭行事の一つで、
完成した新宮の殿舎を水拭きして清める「洗清(あらいきよめ)」があった。
来月二日の遷御に向け、神職らが正殿内の神座周辺をはじめ各部を拭き、
神様をすがすがしく迎える準備をした。
禰宜(ねぎ)以下の神職六十人以上が新宮に参進した。
新宮内は非公開だが、神宮司庁によると、正殿内部で、
神体を納める御樋代(みひしろ)と御船代(みふなしろ)、
神座回りの装飾、床などを禰宜が拭き、正殿外側の床や階段、
東宝殿、西宝殿は、神職に次ぐ職階の権禰宜(ごんねぎ)や
宮掌(くじょう)が担当したという。
神域の水を浸した物で拭いたらしい。
外宮の新宮では二十六日に洗清を予定。内宮と同様の三殿に加え、
御饌殿(みけでん)と外幣殿(げへいでん)も対象となる。
■神宮式年遷宮 伊勢神宮の社殿や神宝などを二十年に一度、
つくり替え、祭神の宮を移す大祭。
約一千三百年の歴史が伝わる。
今年は第六十二回遷宮の年だが、内宮、外宮と十四別宮の諸祭行事の期間は、
平成十七年五月から二十七年三月まで。
中核の祭儀「遷御」は、内宮で十月二日、外宮で十月五日に執り行われる。
ソース(伊勢新聞)
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