伊勢市は十六日の市議会産業建設委員会で、
伊勢神宮内宮周辺の市営駐車場を利用する
観光バスの駐車料金を無料としていたのを、
九月にも一律一回三千円に改定する考えを明らかにした。
昨年三月に開始した同駐車場有料化の検証結果の中で示した。

市は現在、内宮前の市営駐車場二カ所にバスを誘導し、
満車の場合は近くの県営陸上競技場の駐車場へと回送している。
競技場が利用できない場合は、伊勢志摩スカイラインの
朝熊山頂付近の駐車場利用を促していた。
しかし、市営と競技場の駐車場が無料なのに対し、
スカイラインは通行料として二千五百円が必要。
このため、スカイラインの駐車場利用を拒んだバスの順番待ちで
内宮周辺が混雑する状況だった。
市は「混雑解消のため、市営駐車場にスカイライン通行料以上の
料金設定が必要」として、年間通じてバスの駐車料金を三千円と決め、
市議会六月定例会に条例改正案を提出する。
検証結果ではこのほか、懸案事項として、一般車の駐車料金について、
閑散期と繁忙期にかかわらず一律としていることや、
二時間以降は三十分ごとに百円を加算する制度に対し、
利用者の不満があるとした。
市は神宮や地元関係者らの意見を踏まえて現行料金の
見直しも検討する。
有料化の効果としては、年末年始や大型連休中に
渋滞緩和策として実施するパーク&バスライドの費用を
確保できることや、入庫を把握し、空き具合をインターネットで
情報提供できることを挙げた。
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