尾鷲ヒノキの端材(はざい)を使った名刺入れを、
尾鷲市中央町の大工、内山知樹さん(43)が作った。
「使い道が少ない端材を活用することで、少しでも地域貢献ができれば」と
意気込んでいる。
内山さんは家具職人だった父の影響で、柱材や建具材を作る過程で余った
端材を利用し、趣味で家具やスプーンなどを作っている。
尾鷲商工会議所青年部の活動などで名刺を使う機会が増えたため、
今月上旬、一日かけて名刺入れを製作。
ソーシャル・ネットワーキング・サービスのサイトに写真を掲載したところ、
「面白いアイデア」「ぜひ使ってみたい」と問い合わせが相次ぎ、商品化を決めた。
google画像検索より↑
名刺入れは端材をのこぎりで切りそろえ、のりで貼り合わせて作る。
木のぬくもりが伝わるよう、表面はかんなとやすりで削り、
蜜ろうを塗って仕上げた。
縦一一・五センチ、横七・三センチで、厚さは一・三センチ。
縦開きで、最大二十枚入る。
ヒノキの肌触りをそのまま生かした名刺入れ材料を
十分乾燥させているため、重さは二十三グラムと革製の
既に四十件以上の注文があり、横開きの商品も開発中という。
内山さんは「反響の大きさに驚いている。革製品と同様、
使い込むことで肌触りがよくなるので、長く大切に使ってほしい」と
話している。
[0回]
PR