
ホームで横断幕を掲げ、直通列車を利用した乗客を迎える駅員ら(左)=伊勢市の近鉄宇治山田駅で
近鉄と阪神電鉄による阪神・三宮(神戸市)と賢島(志摩市)を直通で結ぶ団体向け臨時特急列車の運行が、二十二日に始まった。近鉄特急の阪神本線への直通運転は、五年前に阪神なんば線(尼崎-大阪難波)が開通し、相互乗り入れを開始してから初めてになる。伊勢市の近鉄宇治山田駅では、駅員らが横断幕で乗客を歓迎した。
臨時特急は、観光客の特急利用を増やそうと両社が企画した。団体ツアーや修学旅行が対象で年に五十本ほどの運行を予定している。
この日は三宮-賢島の特急に、伊勢神宮や鳥羽水族館を訪れるツアー客二百八十七人が乗車。三宮駅でミス伊勢志摩の尾崎ななみさんらが出席して出発式が開かれ、車内では伊勢音頭などが披露された。
途中の宇治山田駅で百七十一人が下車し、駅員ら十二人が出迎えた。普段は大阪市内で特急に乗り換え伊勢志摩を訪れるという神戸市の中村哲さん(50)、仁美さん(50)夫婦は「直通列車の旅は快適。個人客向けにも運行してほしい」と話していた。
ソース(中日新聞)
[0回]