トンネル内での多重交通事故を想定した伊勢市消防本部の消火・救出訓練が
二十二日、同市二見町松下-鳥羽市白木町間で建設中の
国道167号「第二伊勢道路」の朝熊トンネル(伊勢市朝熊町)であった。
山梨県の中央自動車道笹子トンネルで昨年十二月に起きた天井板崩落事故を受け、
同じ環境下での事故に備えようと、隣接の鳥羽市消防本部を含めた消防隊員ら
計約五十人が参加した。
訓練はトンネル内で灯油などの危険物運搬車両を含む乗用車五台が
絡んだ交通事故が発生し、車両火災と多数の負傷者が出たと想定。
隊員が消火活動や車内に閉じ込められた運転手の救助手順などを確認した。
伊勢市消防本部の大西邦生消防長(57)は
「トンネルという限られた活動空間の中で二次災害の防止にも
注意を払わなければならない。
隊員の安全管理の徹底とともに関係機関との連携強化に努めたい」と話した。
県志摩建設事務所(志摩市)によると、
第二伊勢道路は今年秋の伊勢神宮の式年遷宮前の開通を目指して建設中で、
有料道路「伊勢二見鳥羽ライン」に接続される。
全長約七・六キロのうち、トンネルは最も長い鳥羽河内トンネル(約三・二六キロ)をはじめ
四カ所で計約四・九キロと半分以上を占める。
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20130123/CK2013012302000021.html
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