県は七日、国内と台湾の民間観光関係者が意見交換する
「日台観光サミット」を五月三十一日に志摩市で開くと発表した。
台湾は鈴木英敬知事が中国本土や東南アジアへの「ゲートウェイ(入り口)」と呼んで
就任以来重要視している。
サミット開催を台湾との経済交流拡大への足掛かりにする。
サミットは日本観光振興協会や台湾観光協会が主催し、
二〇〇八年から日台交互に開催している。
国内ではこれまで静岡市と金沢市で開かれた。
昨年七月、台湾で開かれたサミットを鈴木知事が訪問して開催地に立候補し、
県内誘致が決まっていた。
双方の旅行会社、航空会社、観光業界団体の幹部ら二百人の参加が見込まれ、
県はサミット前後に伊勢神宮や鳥羽水族館、伊賀忍者博物館、鈴鹿サーキットなどの
視察を企画した。
台湾からの県内への観光客は低迷気味。
県国際戦略課によると、県内で宿泊した観光客は二〇〇八年に二万五千人だったが、
〇九年以降は半数以下のままだ。
担当者は岐阜県や北陸地方への人気が高まった影響で減ったと分析している。
鈴木知事は七日の定例記者会見で
「県内の物産や観光地の総合的な売り込みをしたい」と語った。
サミットに先駆け、二月には台湾当局主催の観光イベントに鈴木知事が
出席して旅行会社幹部へ「トップセールス」を図るほか、
三月には台湾で県をPRするラッピングバスを走らせる計画がある。
鈴木知事は「一過性で終わらせないように三重の認知度を上げていきたい」と述べた。
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20130108/CK2013010802000019.html
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